耐火性能 Vol.01
アースバッグ工法の主材は〈土100%に対し、砂利が20パーセント、セメント10〜15%(場合によって消石灰を15%以上)〉を混ぜて使用しております。通称”アースミックス”と呼びます。
また、アースバッグ工法では表土から30cmより下の土を使っています。表土には根っこや枯葉、微生物、有機物が含まれており、燃えやすい物質が含まれています。そのため、有機物質を含まない表土より深くにある無機質な土を使用します。
よって、アースミックスは土作りとコンクリート造りを参考にし、耐火性を実証できると考えます。
〜土壁の耐火性〜
日本左官業組合連合会の実験では、厚さ123mm土壁の耐火実験を行っています。その結果、”準耐火構造”のレベルをクリアしています。建築基準法では土塗り壁は防火構造として認められ、その耐火性は大事な家財の保存に土蔵を使用していたことからも明らかです。
〜鉄筋コンクリート造の耐火性〜
鉄筋コンクリートは、躯体の主要構造部そのものが不燃材料です。これは、”耐火構造”に区分されており、その強さは1000℃の炎に2時間さらされても燃えることがなく強度も低下しません。
(右図)鉄、木材、コンクリートの加熱による強度の低下
アースバッグでは躯体の厚みが300mm以上あり、土壁実験の倍の厚みがあることから”準耐火構造”をクリアしているものだと考えます。アースバッグ工法の防火性については、”準耐火構造”以上であり、耐火構造の防火性能ができると考えます。
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〈用語解説〉
防耐火構造・・・防耐火性能は4つのレベルに分類されます。準防火構造→防火構造→準耐火構造→耐火構造と、だんだんに防耐火性能が上がってきます。
〈参考URL〉
一般社会法人日本左官業組合連合会
http://www.nissaren.or.jp/1298
RC Housing
http://www.rc-housing.jp/charm/performance/taika.html
田中工務店
http://www.tanakanoie.jp/web/concept2.asp